Kumizine

Learn / Bind · 約2分

長いZineを小さな折りの束に分ける方法

折丁とは、複数のシートを折って1つのセクションにまとめたものです。小さな中綴じZineしか作ったことがないと抽象的に感じますが、ページ数や紙厚が増えて、1つのまとまりでは折りにくい・留めにくい・開きにくいと感じた瞬間から、とても実務的な考え方になります。

ひとことで言うと

折丁とは、複数のシートを折って1つのセクションにまとめたものです。小さな中綴じZineしか作ったことがないと抽象的に感じますが、ページ数や紙厚が増えて、1つのまとまりでは折りにくい・留めにくい・開きにくいと感じた瞬間から、とても実務的な考え方になります。

まずはページ数ではなくシートで考える

1枚の物理シートは、両面印刷して折ることで複数の完成ページになります。シンプルな中綴じ冊子なら、折ったシート1枚で4ページ分になります。

折丁とは、その折ったシートを何枚かまとめた1つの物理セクションです。小さなジンなら折丁が1つだけでも済みますが、厚い本では複数の折丁を並べて綴じることになります。

だから折丁は単なる製本用語ではありません。シート数、面付け、断裁、綴じやすさまで一緒に変わります。

なぜ折丁が必要になるのか

1つの折り束で作る冊子は、ある程度まではうまくいきます。しかしページ数と紙厚が増えると、折りのふくらみが大きくなり、ステープルが留まりにくくなり、内側のページが押し出され、開きも悪くなります。

本を複数の小さな折丁へ分けると、各セクションが扱いやすくなります。総ページ数はそのままでも、縫い・断裁・綴じの現実性が高まります。

そのため、折丁綴じ、コプト製本、上製本のような大きな本の構造では、全体を1つの折り束として扱わず、複数の折丁に分けて考えます。

折丁サイズが面付けを変える

面付けは本全体だけでなく、各折丁の中で行われます。たとえば96ページの本を32ページの折丁3つに分けるなら、その32ページごとに独立した面付け順が必要です。

ある折丁の外側ページが、別の折丁のページと入れ替わることはありません。各折丁はそれぞれ最初の見開き、中央見開き、最後の見開きを持ちます。

つまり折丁サイズを決めることは、製造上の判断だけではなく、各セクションに何枚の折りシートが入るかを決める面付け上の判断でもあります。

Kumizineでの折丁の扱い

Kumizineは、ネストされた折丁を使う綴じ方と、フラットまたは順送りのページ順を使う綴じ方を区別しています。折丁が適用される場合は、本全体を1つの見開き列として扱わず、各折丁ごとに計算します。

これは、1つの中綴じ冊子として扱うには大きすぎる本で特に重要です。折丁を使うことで、物理的に成立する構造を保ちつつ、ページ順の計算を手作業に戻さずに済みます。

実例:64ページを1つで作るか、2つの折丁に分けるか

限界は紙厚や綴じ方で変わりますが、計画の違いはこの比較で分かりやすく見えます。

構成1セクションあたりのシート意味
64ページを1つの束で作る16枚を1つに折る折りのふくらみ、クリープ、留め具の負荷がすべて1冊子に集中する。
32ページ折丁を2つ使う折丁ごとに8枚各セクションが薄くなり、面付け後に次の折丁とまとめやすい。
16ページ折丁を4つ使う折丁ごとに4枚各折丁はかなり扱いやすいが、背で縫い合わせる工程は増える。

総ページ数は同じでも、1つの折り束に何枚のシートが入るかが変わることで、クリープ、綴じやすさ、断裁、開き方が大きく変わります。

よくある失敗

折丁を章と同じものだと思う

章は内容上の区切りで、折丁は物理的な折りセクションです。重なることはあっても、同じ概念ではありません。

ページ数だけを見て、シート数を見ない

折る本では、厚みや扱いやすさを決めるのはシート数です。同じページ数でも、紙の厚さが違えば挙動は変わります。

どの綴じ方でも折丁を使うと思い込む

和綴じ、無線綴じ、アコーディオンなど、すべてが同じようなネスト折丁を使うわけではありません。綴じ方ごとの構造を区別する必要があります。

1つの折り束に収まらない本は、折丁で考える

大きめのジンや本を計画しているなら、Kumizineは本当にネスト折丁を使う綴じ方について、各セクションの面付けを自動で計算できます。

編集方針

このガイドの更新方針

執筆・確認
Kumizine チーム
最終確認日
2026-08-24

技術ガイドを公開・更新する前に確認していること

  • ページ順、折丁、印刷計画に関する説明は、該当する場合に Kumizine 本体が使う同じ制作ルールと照らし合わせています。
  • 未対応の製本や未検証のプリンター挙動、存在しない書き出し機能については説明しません。
  • 実例が必要なときは、Kumizine のテンプレートや制作フローに基づく一次情報の例を優先します。

修正依頼とフィードバック

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