Learn / Bind
約2分
内側のページが外へ出る理由
クリープは、厚い折り冊子を手に取ったとき、内側ページほど小口側へ少しずつ飛び出して見える現象です。これを理解すると、断裁や折丁分割の判断がかなり現実的になります。

ひとことで言うと
クリープは、厚い折り冊子を手に取ったとき、内側ページほど小口側へ少しずつ飛び出して見える現象です。これを理解すると、断裁や折丁分割の判断がかなり現実的になります。
このガイドでわかること
- 01クリープは、紙厚が折りまわりに積み重なることで起こる
- 02実際のZineでなぜ重要か
- 03紙厚で問題の大きさは変わる
- 04折丁を小さくするとクリープは抑えやすい
クリープは、紙厚が折りまわりに積み重なることで起こる
ネストした折り冊子では、内側のシートほど外側シートの厚みを回り込む必要があります。そのぶん、内側ページの小口側が少しずつ外へ出ます。
1つの折り束に入るシート枚数が増えるほど、この押し出し量は蓄積します。
実際のZineでなぜ重要か
クリープを無視すると、断裁後に内側ページほど本文やノンブルに近い位置で切られるようになり、ページごとの見え方が不均一になります。
薄い小さなZineでは目立たなくても、厚い折り冊子ではすぐにはっきり見えてきます。
紙厚で問題の大きさは変わる
同じページ数でも、厚みのある紙ほどクリープは大きくなります。折りの外側を回るたびに加わる厚みが増えるからです。
そのため、ページ数だけでなく用紙の厚さも一緒に考える必要があります。
折丁を小さくするとクリープは抑えやすい
本を複数の折丁へ分けると、1つの折り束に入るシート数が減ります。その結果、各折丁内の押し出し量も管理しやすくなります。
折丁は縫いや綴じの都合だけでなく、断裁やページ形状を現実的に保つための手段でもあります。
クリープの考え方の基準
大事なのは『クリープがあるか』ではなく、『1つの折り束にどれだけ厚みが積み重なるか』です。
| 状況 | クリープの出方 | 対応 |
|---|---|---|
薄く短い冊子 | 押し出しは小さい | 確認は必要だが断裁調整は軽めで済むことが多い |
厚い1折丁 | 内側ページの押し出しが大きい | 断裁に注意するか折丁を分ける |
複数の小さな折丁 | 各折丁のクリープが減る | 各折り束を扱いやすく保てる |
クリープは、折ったシートをネストすることで必ず起こる物理現象です。画面上で整って見えても、実物では消えません。
表は、このトピックが実際のシート順・ページ順・判断にどう関わるかを示す実例です。
よくある失敗
データ上で同じ余白なら、断裁後も同じだと思う
ネストして折ると、内側ページは物理的に外へずれるため、見え方は同じままではありません。
ページ数だけ見れば十分だと思う
同じページ数でも、用紙の厚さでクリープ量は変わります。
折丁は綴じ方の好みだけだと考える
1折丁あたりのシート数を減らすことで、クリープ管理にも直接効きます。
編集方針
このガイドの更新方針
- 執筆・確認
- Kumizine チーム
- 最終確認日
- 2026-08-24
技術ガイドを公開・更新する前に確認していること
- •ページ順、折丁、印刷計画に関する説明は、該当する場合に Kumizine 本体が使う同じ制作ルールと照らし合わせています。
- •未対応の製本や未検証のプリンター挙動、存在しない書き出し機能については説明しません。
- •実例が必要なときは、Kumizine のテンプレートや制作フローに基づく一次情報の例を優先します。