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内側のページが外へ出る理由

クリープは、厚い折り冊子を手に取ったとき、内側ページほど小口側へ少しずつ飛び出して見える現象です。これを理解すると、断裁や折丁分割の判断がかなり現実的になります。

内側ページほど小口側へ大きく押し出されている折り冊子の写真。
実物の冊子を見ると、クリープはすぐ分かります。内側ページほど折りの厚みを回り込むため、小口側へ強く押し出されます。

ひとことで言うと

クリープは、厚い折り冊子を手に取ったとき、内側ページほど小口側へ少しずつ飛び出して見える現象です。これを理解すると、断裁や折丁分割の判断がかなり現実的になります。

このガイドでわかること

  1. 01クリープは、紙厚が折りまわりに積み重なることで起こる
  2. 02実際のZineでなぜ重要か
  3. 03紙厚で問題の大きさは変わる
  4. 04折丁を小さくするとクリープは抑えやすい

クリープは、紙厚が折りまわりに積み重なることで起こる

ネストした折り冊子では、内側のシートほど外側シートの厚みを回り込む必要があります。そのぶん、内側ページの小口側が少しずつ外へ出ます。

1つの折り束に入るシート枚数が増えるほど、この押し出し量は蓄積します。

実際のZineでなぜ重要か

クリープを無視すると、断裁後に内側ページほど本文やノンブルに近い位置で切られるようになり、ページごとの見え方が不均一になります。

薄い小さなZineでは目立たなくても、厚い折り冊子ではすぐにはっきり見えてきます。

紙厚で問題の大きさは変わる

同じページ数でも、厚みのある紙ほどクリープは大きくなります。折りの外側を回るたびに加わる厚みが増えるからです。

そのため、ページ数だけでなく用紙の厚さも一緒に考える必要があります。

折丁を小さくするとクリープは抑えやすい

本を複数の折丁へ分けると、1つの折り束に入るシート数が減ります。その結果、各折丁内の押し出し量も管理しやすくなります。

折丁は縫いや綴じの都合だけでなく、断裁やページ形状を現実的に保つための手段でもあります。

クリープの考え方の基準

大事なのは『クリープがあるか』ではなく、『1つの折り束にどれだけ厚みが積み重なるか』です。

状況クリープの出方対応
薄く短い冊子
押し出しは小さい確認は必要だが断裁調整は軽めで済むことが多い
厚い1折丁
内側ページの押し出しが大きい断裁に注意するか折丁を分ける
複数の小さな折丁
各折丁のクリープが減る各折り束を扱いやすく保てる

クリープは、折ったシートをネストすることで必ず起こる物理現象です。画面上で整って見えても、実物では消えません。

表は、このトピックが実際のシート順・ページ順・判断にどう関わるかを示す実例です。

よくある失敗

データ上で同じ余白なら、断裁後も同じだと思う

ネストして折ると、内側ページは物理的に外へずれるため、見え方は同じままではありません。

ページ数だけ見れば十分だと思う

同じページ数でも、用紙の厚さでクリープ量は変わります。

折丁は綴じ方の好みだけだと考える

1折丁あたりのシート数を減らすことで、クリープ管理にも直接効きます。

断裁前に、折り構造の現実を把握する

Kumizineの製造ガイダンスは、折り冊子のクリープも見積もるので、本番印刷前に厚みのリスクを把握しやすくなります。

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編集方針

このガイドの更新方針

執筆・確認
Kumizine チーム
最終確認日
2026-08-24

技術ガイドを公開・更新する前に確認していること

  • ページ順、折丁、印刷計画に関する説明は、該当する場合に Kumizine 本体が使う同じ制作ルールと照らし合わせています。
  • 未対応の製本や未検証のプリンター挙動、存在しない書き出し機能については説明しません。
  • 実例が必要なときは、Kumizine のテンプレートや制作フローに基づく一次情報の例を優先します。

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